26sy-3
| 山田 虎太郎(24歳・JR四国)二塁 180/70 右/左 (浦和実-駿河大出身) | |
グラウンドにいると非常に見栄えがする選手といった印象を受ける 山田 虎太郎。どこかグラウンドでの佇まいは、ENEOS時代の度会隆輝(DeNA)を彷彿とさせる。 走塁面:☆☆☆(3.0) 一塁までの到達タイムは、左打席から4.05秒前後。これはプロの基準タイムである4.1秒より若干速い程度だ。実際の試合でも、それほど盗塁を積極的に仕掛けていくタイプではないようだ。ただし、純粋な走力としてはもう少し速いタイムが出ても不思議ではなく、2026年度の公式戦12試合では3盗塁を決めている。 守備面:☆☆☆★(3.5) 二塁手としては、なかなかダイナミックなプレーを見せる選手だ。それでいて捕球などは丁寧であり、二塁手としては中の上クラスの守備力があると言えるのではないだろうか。2026年度の公式戦12試合での失策は2個となっている。 (打撃内容) 今年の公式戦 12試合で45打数19安打、1本塁打、14打点、打率.422 という好成績を残している。 <構え> ☆☆☆☆(4.0) 左打席から前の足を引いてかかとを浮かし、グリップは高めに添えている。背筋を伸ばしつつ全体のバランスはまずまず。両目でしっかりと前を見据えており、錯覚を起こすことなく球筋を追うことができている。 <仕掛け> 遅すぎ 投手の重心が下がりきったあたりで、開いていた足をベース側につま先立ちさせる。本格的に動き出すのはリリース直前という「遅すぎる仕掛け」を採用している。日本人の筋力やヘッドスピードを考えると、ここまで遅いタイミングで始動して木製バットでプロレベルの球に対応するのは、なかなか難易度が高い。 <足の運び> ☆☆☆(3.0) 小さくステップして、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップを採用している。始動から着地までの「間」が短いため、あらかじめ狙い球を絞り、その球を逃さないことが求められる。アウトステップ気味であることから、内角への意識が強そうだ。 それでも踏み込んだ前の足は、インパクトの際にブレずに止まっている。そのためアウトステップでも、甘めの外角球や低めの球を捉えることはできそうだ。実際の打球もセンターからレフト方向へ打ち返すことが多いが、都市対抗予選で見せたように、引っ張った際にはスタンドインできるパンチ力も秘めている。 <リストワーク> ☆☆☆★(3.5) 打撃の準備である「トップ」の形を早めに作れており、始動の遅さを補っている。バットの振り出しはインサイドアウト軌道というわけではないが、外角球に対してはロスなく捉えることができている。 インパクトの際にもバットのヘッドが下がらず、広い面でボールを捉えるためフェアゾーンに打球が飛びやすい。インパクト後も大きなスイング軌道で振れており、打球がそれほど高く上がるタイプではないものの、鋭い打球を生み出している。 <軸> ☆☆☆☆(4.0) 足の上げ下げが静かなので、目線の上下動は少なめ。体の開きも我慢でき、軸足にも粘りが感じられる。 (打撃のまとめ) プロレベルの球威・球速・キレを想定すると、「始動が遅すぎるのはどうなのか」という疑問は残る。ただし対応力には非常に高いものがあり、アマチュア最高峰の社会人舞台でも確かな結果を残している。そういった意味では、二軍レベルであればすぐに対応していける力量はあるのかもしれない。 (最後に) グラウンド映えして、いかにもプロ好みの素材といった雰囲気をまとっている。その一方で、大卒2年目の年齢であり、プロに多くいるタイプの左打ちの打者。守備位置も遊撃ではなく、二塁手。突出した足や長打力で圧倒するタイプでもない。高卒3〜4年目の若手や独立リーグの選手であれば育成枠での指名という話があっても不思議ではない実力の持ち主であり、スカウトの目にも留まるはずだ。 打席に入る時にも、バットをバッターボックスに置く独特のこだわりを魅せる。しかし、実際に支配下でのドラフト指名にまで至るかと言われると疑問が残る。そのため非常に面白い選手ではあると思うが、今回は☆(支配下級)を付けるまでには至らなかった。 (2026年 都市対抗) |