26sp-12
| 本田 眞也(24歳・JFE西日本)投手 176/82 右/右 (相洋-神奈川大出身) | |
大卒2年目でチームのクローザーを任されている 本田 眞也。今年の公式戦では 12回1/3イニングで20個 もの三振を記録しており、水面下で熱視線を送っている球団があるかもしれない。 (投球内容) 中背の体格から、オーソドックスなフォームで力強く投げ込んでくる。2026年度の公式戦成績は、12回1/3を投げて被安打9、四死球4、奪三振20、防御率2.13 と安定している。中でも、イニング数を大きく上回る奪三振率の高さがひときわ際立っている。 ストレート 145キロ前後 ☆☆☆(3.0) ドラフト候補の投手としては、145キロ前後という球速・球威・ボールの勢いなどは平均的なレベルに属する。そのため、誰もが目を見張るような圧倒的な剛球を投げ込んでいるというわけではない。 横変化 スライダー ☆☆☆(3.0) 曲がりながら沈むスライダーでカウントを整えてくる。この球種自体は、バタバタと空振りを奪うというよりも、打者のタイミングを外すためのボールという印象を受ける。 縦変化 チェンジアップ・フォーク ☆☆☆★(3.5) チェンジアップ系の球種でカウントを整えるだけでなく、しっかりと鋭く落ちるフォークによって高い奪三振率を叩き出していると考えられる。 緩急 カーブ ☆☆★(2.5) まだ投球の大きなアクセントになり得ているかと言われると微妙なところだが、短いイニングの中でもこういった緩い球をしっかりと織り交ぜて投げている。 (投球のまとめ) 適度に勢いのある真っ直ぐと縦の変化球に加え、スライダーやチェンジアップ、カーブなど多彩な球種を操って打者に的を絞らせない。特にフォークを武器にして多くの三振を奪えている点が、この投手の最大の魅力と言って良いだろう。 (投球フォーム) セットポジションから、足を引き上げる勢いは比較的静かで、それほど高い位置まで足を上げない先発タイプの入り方をしている。高校時代は横浜高校や東海大相模を撃破するなど、神奈川県下を代表する好投手として名を馳せた。そのため、現在はリリーフとして起用されているものの、本質的な適性は先発にあるのかもしれない。 <広がる可能性> ☆☆☆★(3.5) お尻は適度に一塁側へと落とせているため、カーブやフォークといった縦の変化球を投げる上での体への負担は少なそうだ。「着地」までの地面の捉え方もそれなりであり、体を捻り出す時間もある程度確保できている。現時点で縦の変化球という明確な武器があったり、多彩な球種を操れているため、投球スタイルとしての大きな問題はなさそうだ。 <ボールの支配> ☆☆☆(3.0) グラブは最後まで体の近くにしっかりと抱えられており、外に逃げようとする遠心力を内に留めることができている。したがって軸はブレにくく、両サイドへのコントロールはつけやすい。 ただし、足の甲で地面を捉えている時間が短く浮き上がりがちになるため、上体が浮こうとする力を十分に抑え込めていない。「球持ち」の長さも並程度であり、ボールを前に押し込みきれていないため、高低の制球にはやや不安を残す部分がある。 <故障のリスク> ☆☆☆(3.0) お尻の落としがそれなりにできているため、カーブやフォークのように腕を捻り出して投げる球種であっても、体が過度に窮屈になることは少なそうだ。 ただ、ボールを持つ方の肩が上がり、グラブを持つ方の肩が下がりやすい傾向があり、肩関節への負担の方がやや気になる材料ではある。とはいえ、それほど猛烈に力んで投げているわけではないため、疲労を過度に溜め込みやすいタイプではなさそうだ。 <実戦的な術> ☆☆☆(3.0) 「着地」までの粘りはそれなりにあり、ボールの出どころ自体はなんとか隠せているように見える。腕の振りが良いため、打者としては勢いがあって吊られやすい。その利点が多くの奪三振を呼び込んでいるのだろう。もう少しリリースを我慢できるようになれば、もっと前にグッと体重の乗った重いボールが投げられそうだ。 (フォームのまとめ) 投球フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」において、全体的にあと一歩の「粘り」が各動作に欲しいところだ。高低の制球に対する不安や、肩への負担がやや大きそうなフォーム形状は気になるが、すでにプロの舞台でも武器になりそうな変化球を身につけている点は高く評価できる。 (最後に) 大卒社会人ともなれば、プロ入り1年目からある程度の一軍戦力としての登板が期待される。全く一軍で通用しないとは思えないものの、ストレートのさらなる上積みと、投球の細部における徹底的な追求がもう一歩欲しいところだ。 個人的にも面白いものは持っている投手だと感じたが、どうしても現時点では自信を持ってプロに推薦とまでは推せなかった。来年のドラフトに向けたさらなるスケールアップを期待してやまない。 (2026年 都市対抗) |