26ky-9





 中込 大(未来富山3年)捕手 171/81 右/左





 「捕手としてもアリだと思います」





 

 下級生の時から非凡な打撃センスを見せていた 中込 大。だが、プロの捕手としてはどうなのだろうという不安は正直持っていた。しかし、最終学年のプレーを見る限り、プロで「打てる捕手」として続けていくことも期待できるのではないかと思えてきた。



(ディフェンス面)

 しっかりジェスチャーで投手や周りに声をかける選手で、「俺を信じて投げ込んで来い」的なタイプの捕手である。昨年までは構えたミットを地面に着けてしまう癖もあったが、そういった部分も解消されていた。キャッチングもフレーミングを意識して、かなり勉強の跡が感じられる。

 ワンバウンド処理の際にも素早くグラブが下から出てきたり、フットワークの身軽さも感じられた。昨年までは正確性を重視した送球だったが、今年は1.8秒台後半~1.9秒台前半ぐらいと、プロの基準を満たすレベルまで来ている。将来的には打力を生かしてコンバートされてしまう可能性はあるが、プロの捕手として指名されるだけのレベルはあると判断する。





(打撃内容)

 昨夏は甲子園のライトスタンドに叩き込むなど、下級生ながら3安打を放ち存在感を示した。3年夏の大会でも、2回戦で強豪・富山商相手に涙をのんだが、自らは3安打を放つなど健在ぶりを示していた。

<構え>
☆☆☆★ 3.5

 左打席から前の足を引いてかかとを浮かし、グリップの高さは平均的。腰の据わりや全体のバランスとしてはそれなりで、
両目でしっかり見据えられているのは良いところ。錯覚を起こすことなく球筋を追うことができる。昨年との違いは、あらかじめ捕手方向に引いて構えていたのを、今は自然体に添えるようになり、より柔軟性を感じさせる構えになっていた。

<仕掛け>
平均

 投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す、平均的な仕掛けを採用。この仕掛けは、ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離打者や、勝負強さを売りにするポイントゲッターに多く見られるタイプである。彼の打撃スタイルとも合致しており、昨年と始動のタイミングは変わっていなかった。

<足の運び>
☆☆☆★ 3.5

 足を上げてベースから離れた方向に踏み出すアウトステップを採用。始動から着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応してくる。アウトステップするように、内角への意識が強いと考えられる。

 踏み込んだ前の足もインパクトの際にブレずに我慢できており、アウトステップでも甘めの外角球や低めの球にも食らいつくことができる。特に
膝の柔軟性に優れているのが、この選手の良さではないのだろうか。

<リストワーク>
☆☆☆★ 3.5

 打撃の準備である「トップ」の形を作るのは自然体で、力みなくボールを呼び込めている。このへんは柔軟性の高い彼のバッティングらしいのだが、バットを引くのが遅れないように注意したい。

 バットの入射角度に癖はなく、
外角の球をしっかり捉えるのは上手い。バットの先端であるヘッドも下がっていないので、外角や低めの球を拾うのも上手い。アウトステップするように、内角寄りの球を上手く巻き込んでの長打も得意としている。

<軸>
☆☆☆☆ 4.0

 目線の上下動はそれなりといった感じで、特に体の開きが我慢できている。軸足の形も大きく崩れずに、軸がしっかり安定している。特に昨年よりも軸足の
内ももの筋肉が強くになった印象で、打球の速さや飛距離を増してきた印象だ。

(打撃のまとめ)

 非凡な打撃センスは健在といった感じで、140キロ級の相手投手のボールにも全く苦にする様子はなかった。その対応力に関しては、
全国の高校生でも上位級の打者といった感じがする。打撃では、プロでも異彩を放つ可能性を秘めている。


(最後に)

 柔軟性に富んだ打撃は非凡だが、走力は速いとは言えないので、まずは「打てる捕手」を目指すべきではないのだろうか。捕手としてもプロの基準を満たすレベルに達してきており、決して打つだけの選手ではないだろう。県大会早々での敗戦で十分なアピールができなかっただけに、育成枠での指名になってしまうかもしれないが、個人的には支配下級の評価をしてみたい。


蔵の評価:
(下位指名級)


(2026年夏 富山大会)


 




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 中込 大(未来富山2年)捕手 173/79 右/左





 「打撃の資質は素晴らしい」





 昨夏の甲子園・明豊戦などでライトスタンドへ叩き込む本塁打を放つなど、3安打を記録して強烈な存在感を示した 中込 大 。こと打撃の資質に関しては、一学年上の選手たちの中に混ざっても遜色ないほど、高いレベルにある選手だ。


(ディフェンス面)

 一度構えたミットを地面に着けてしまうクセがあること以外、大きな欠点は見当たらない。捕球後、素早く投手に返球することを心がけており、守備のリズムを大事にするタイプだ。 際どいコースへのミットの出し方も悪くなく、捕球や返球に雑な感じは一切ない。ワンバウンドに対しても下からパッとグラブを出せ、素早い反応で止めることができている。キャッチングに関しては
相当な練習を積んでいると思われ、研究熱心さが伺える。

 送球に関しては、強肩を見せつけるというより、
正確に投げようという意識が強く働いている。二塁送球タイムは2.1秒前後と決して「速い」部類ではないが、正確なコントロールで捕殺する場面が見られた。地肩そのものは弱くないため、この「正確性重視」のスタイルをプロのスカウトがどう評価するかが鍵となるだろう。 リード面ではまだ感性で動いている印象もあるが、高めの速球を効果的に使うなど、捕手としてのセンスは決して悪くない。最終学年でどこまで化けるか、非常に楽しみな素材だ。





(打撃内容)

 リストの強さは目を見張るものがあるが、典型的な長距離砲というよりは、鋭いライナーとパンチ力を兼ね備えた「強打の中距離ヒッター」という印象だ。しかし、全国的に見ても「打てる捕手」としては間違いなくトップクラスに位置する。


【セイバーメトリクスによる補足分析】

OPS1.558 (説明:出塁率+長打率。1.0を超えれば超一流とされる中、1.5を超える数値は、打席での圧倒的な支配力を示している。)

IsoP
.308 (説明:長打率-打率。0.2を超えれば長打力十分とされる中、.300超えは中距離ヒッターの枠を超えた長打の脅威を物語る。)

BB/K
9.00 (説明:四死球÷三振。三振1つに対して9つの四球を選んでおり、極めて高い選球眼と相手バッテリーからの警戒心の強さがわかる。)


 打率 打数 安打 本塁打(ニ・三塁打 打点 三振 四死球 出塁率 長打率
.562 23 13 1(4) 12 1 9 .688 .870


構え:☆☆☆★ 3.5

 左打席で前足を少し引き、グリップは平均的な高さに置く。あらかじめバットを捕手方向に引いて添えるスタイルだ。腰の据わりや全体のバランスは標準的だが、
両目でしっかりと投手を見据える姿勢が良く、何より懐を深く作ってボールを呼び込めている点が素晴らしい。

仕掛け:
平均的

 投手の重心が下がりきった底のあたりで動き出す「平均的な仕掛け」を採用。これは確実性と長打力を兼ね備えたポイントゲッターに多く見られるタイミングだ。

足の運び:
☆☆☆★ 3.5

 足を引き上げて回し込み、ベースから離れる方向へ踏み出す「アウトステップ」を採用。始動から着地までの「間」もそこそこ取れており、緩急への対応力それなりにある。アウトステップの形からして、内角への意識が強い打者なのだろう。 それでも
踏み込んだ前足がインパクトでブレないため、甘い外角球や低めのボールにもしっかりと食らいつくことができている。

リストワーク:
☆☆☆★ 3.5

 トップの形を早めに作れるため、速球への準備が早い。スイング軌道は必ずしもインサイドアウトではないが、外角球を捉えるまでのロスがなく、ヘッドを残して上手く拾えている。アウトステップを採用しているのは、内角を捌くためのスペースをあらかじめ確保するためではないかと推察する。

軸:
☆☆☆☆ 4.0

 足の上げ下げがあるわりに目線の上下動が非常に小さい。体の開きを我慢でき、
軸がブレないのが最大の長所だ。今後、内腿の筋肉をさらに強化すれば、打球スピードと飛距離はさらに伸びていくだろう。

(打撃のまとめ)

 スイングに大きな欠点はなく、ボールを捉えるセンスは抜群。始動のタイミングを打席ごとに微調整しているようにも見え、理論よりも
「優れた感性」でスイングしていることが伺える。この本人が持つ天性の感覚は、今後も大切に伸ばしてほしい。


(最後に)

 決してパワー一辺倒の打者ではないが、捕手に求められる打力としては間違いなくA級。身体能力で圧倒するタイプではないだけに、他のポジションへのコンバートを考えるよりも、「打てる捕手」という唯一無二の価値を追求すべき選手だ。
「捕手としての技量を高め、打力でプロを狙う」。そんな、現代野球で最も需要の高い選手へと成長していく姿を、最終学年でも追い続けていきたい。


(2025年夏 富山大会)