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| 小池 陽斗(土浦日大3年)投手 188/93 右/右 | |||||||||||||||
関東大会で149キロを記録し、一躍注目された 小池 陽斗。しかし、高校卒業後のプロ入りは目指さないのだという。もし志望届を提出していれば、何らかの形では指名されるほどのポテンシャルを秘めていたのではないだろうか。 (投球内容) サイドに近い腕の位置から繰り出されるスリークォーター。この春の大会成績は以下の通りだ。 K/BB (1.12) 投手がどれだけ四死球を出さずに三振を奪えるかを示す指標です。一般的にプロレベルでは3.0を超えると優秀とされます。1.12という数値は、三振は奪えているものの、四死球の多さが課題であることを如実に表しています。 WHIP (1.47) 1イニングあたり何人の走者を出すかを示す指標です。1.00以下が最高、1.20〜1.30程度が先発として優秀なラインとされています。1.47という数値は、イニングあたり約1.5人の走者を背負っている計算となり、四死球が非常に多いことが投球を苦しくしている要因(=走者を出しやすい要因)であることがわかります。
ストレート 140キロ~MAX149キロ ☆☆☆★(3.5) 立ち上がりは制球がかなり荒れていた。しかし、2回以降は徐々にボールが両サイドに散るようになる。成績を見ても18回1/3で17四死球と、かなりアバウトであることは確かだ。 打者を威圧するような圧倒的な球威はないものの、キレのある速球がミットに突き刺さる。そういった直球の勢いは、高校からのプロ入りを十分に意識できるレベルにある。 横変化 スライダー・ツーシーム ☆☆☆(3.0) 体の近くでキュッと小さく曲がるスライダーに加え、左打者の外角へ逃げるツーシーム気味の球種がある。これが意図的な投球かは不明だが、いずれにしても横の変化で勝負するタイプであり、現状では縦の変化や緩急は乏しい。決定打となる変化球には欠けるものの、投球回数を上回る奪三振を記録している。 その他 ☆☆☆☆(4.0) クイックは1.0秒台で投げ込めるなど、素早い。走者への目配せもできており、盗塁のスタートは切りにくいだろう。牽制も鋭く、フィールディング技術にも優れている。 (投球のまとめ) 制球に粗さはあるが、マウンドさばきは良く、投手としてのセンスが感じられる。今後、変化球のバリエーションが増えてくれば、より実戦的な投球が期待できそうだ。四死球が多くても、けして「荒削りな素材」という印象は受けない。 (投球フォーム) ゆったりとした始動から、セットポジションで勢いよく高く足を引き上げるリリーフ投手に多いタイプだ。軸足一本で立った際にもバランスよく立てている。 <広がる可能性> ☆☆★(2.5) 引き上げた足を地面に向けて伸ばし、前に倒れ込むようなサイドハンド特有の重心の落とし方をする。そのため、お尻がバッテリーライン上に落ちてしまい、カーブやフォークといった球種を投げるためのスペースが不足している。 足を前に逃がす動きがあるが、「着地」のタイミングは平均的だ。体を捻り出す時間は並で、曲がりの大きな変化球よりも、球速のある小さな変化で組み立てるタイプだろう。 <ボールの支配> ☆☆☆★(3.5) グラブは最後まで内に抱えられ、外に逃げようとする遠心力を抑え込めている。軸はブレにくく、両サイドへのコントロールはつけやすいはずだ。ただし、足の甲での地面の捉えが浮いてしまうため、浮き上がる力を抑えきれず、力むとボールが上吊りやすい。もっとも、「球持ち」自体は良いため、ある程度指先でボールをコントロールすることはできそうだ。 <故障のリスク> ☆☆☆★(3.5) お尻の落としは窮屈だが、腕を過度に捻り出す変化球(カーブやフォークなど)を投げていないため、肘などへの負担は比較的少ないと思われる。 腕の送り出しに無理な動きは見られず、肩への負担も少なそうだ。力投派ではないため、疲労も溜まりにくいのではないだろうか。 <実戦的な術> ☆☆☆(3.0) 「着地」までの粘りは平均的で、ボールの出どころが見やすい点は気になる。それでもボールの威力が勝っているのか、18回1/3で被安打10と、安打は少なめに抑えられている。 腕は適度に振れているが、体重がグッと前に乗ってくるタイプではない。それゆえに球威よりも、腕の振りから生み出されるキレで勝負していると考えた方が自然だ。 (フォームのまとめ) フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」において、「開き」の早さと「体重移動」に課題が残る。制球を乱す要因は高低のコントロールにあり、故障のリスクはさほど高くないと判断する。将来的にいかに武器となる変化球を見出せるかが鍵になるだろう。 (最後に) プロ志望届を提出すれば、下位~育成指名があっても不思議ではない。それだけの勢いと総合力を持っているからだ。その一方で、投球の幅を広げる技術には課題も残されているため、大学進学等の道を選択するのも悪くない選択肢に思える。次のステージでのさらなる進化を見守りたい。 (2026年 春季関東大会) |