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| 小島 一哲(びわこ成蹊 スポーツ大4年)投手 192/88 右/右 (近江出身) | |||||||||||||
192センチの長身から投げ下ろしてくる 小島 一哲。まだまだ成長途上といった素材ではあるが、もしプロ志望ならば面白い素材と見るスカウトもいるのではないだろうか。 (投球内容)
ストレート 常時140キロ~中盤 ☆☆☆ 3.0 目に見えて球威や球速で圧倒してくるわけではないが、球速以上に角度を感じられるため捉えにくい球という印象を受ける。実際被安打率は 78.2% であり(目安は80%以下)。それほど細かい制球力があるわけではないが、適度に両サイドにも散っており、四死球率は50%を記録しているものの、自滅するような制球力には見えなかった。 横変化 スライダー ☆☆★ 2.5 横滑りするスライダーはあるものの、投球の中でそれほど多くの割合を使ってこない。 縦変化 フォーク ☆☆☆ 3.0 縦に沈む球もあるが、この球もまだ絶対的な信頼度はない様子だ。ただし、そういった球種を持ち合わせてはいるため、今後磨きがかかってくれば大いなる武器になりそうである。現状は、32イニングで19三振と、1イニングあたり0.59個(目安は0.8個以上)と、決め手不足といった傾向にはある。 緩急 カーブ ☆☆☆★ 3.5 比較的緩いカーブを投球の中で多く使ってくる。この球がアクセントになったり、打者にタイミングを外して引っ掛けさせたりと、カウントを整える変化球となっている。 投球以外の技術 ☆☆☆ 3.0 クイックは1.2秒台とやや遅めであり、走者への目配せも十分とは言えない。ただし、大型でありながら牽制が鋭く、決して動きの悪い選手ではない。今後、ボールを長く持ったり投げるタイミングを変えたりといった投球術を身につけてくると、投球の幅もさらに広がりそうだ。 (投球のまとめ) まだ長身を生かして投げ下ろしてくるだけといった色彩は強いが、それだけに素材としての伸び代は大きく残している。変化球の質も極端に悪くなく、制球にも大まかな粗さは見られない。プロの環境で本格的に鍛え上げられれば、数年後には一軍の戦力になっても不思議ではないと見ている。 (投球フォーム) セットポジションから足を引き上げる勢いは割合静かである。ただし、軸足一本で立った時に膝から上がピンと伸びがちで、直立気味に立ってしまいやすい。こうなるとバランスを取ろうと余計な力が入り、制球を乱す要因になりやすい。 <広がる可能性> ☆☆☆ 3.0 引き上げた足を地面に向けて伸ばすので、お尻はバッテリーライン上に残りがちだ。そのため十分なスペースを確保しにくいため、カーブやフォークといった捻り出すような腕の振りの球の変化は鈍くなりやすい。 「着地」までの地面の捉えも平均的で、体を捻り出す時間も並ぐらいである。こうなると大きな変化よりも、球速のある小さな変化を中心に投球の幅を広げていくことになりそうだ。ただし彼の場合、大きなカーブは投げられているので、その点でそこまで気にしなくてもよいかもしれない。 <ボールの支配> ☆☆☆☆ 4.0 グラブは最後まで内に抱えられており、外に逃げようとする遠心力を内に留めている。そのため軸はブレにくく、両サイドへの制球は安定しやすい。足の甲での地面の捉えもできているように見え、浮き上がろうとする力も抑えられている。実際、そこまで高めに抜ける球も多くない。リリースが固まってくれば、制球はさらに安定してくるだろう。 <故障のリスク> ☆☆☆ 3.0 お尻が落とせない割にカーブを結構使ってくるので、窮屈になって肘などへの負担は心配される。腕の送り出しは悪くないように見えるが、ここまで長身で真上からリリースしてくる選手は稀である。それほど力投派ではないので、疲労をためやすいということはなさそうである。 <実戦的な術> ☆☆☆ 3.0 着地までの粘りは平均的で、ボールの出どころも並ぐらいといった感じである。それでも、ボールが見えてからでも尋常ではない角度によって、打者は芯でしっかり捉えにくい球といえそうだ。 振り下ろした腕はしっかり体に絡んでくるので、打者としては勢いを感じて吊られやすいと考えられる。良い変化球を習得できれば、空振りも誘えるようになりそうだ。ただ、まだ十分に体重を乗せてからリリースできていなかったり、投げ終わったあとに一塁側に重心が流れがちだったりと、作り出したエネルギーをリリースまで繋げるのに課題が残る。 (フォームのまとめ) フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、「体重移動」に改善の余地がありそうだ。それだけに、ストレートがまだ良くなる余地が残されている。制球を司る動作は良く、リリースが固まってくればさらに改善できそうだ。故障のリスクもそこまで高いわけではなく、あとは武器になる球をいかに見出していくかであろう。 (最後に) 長身でありながら、これだけ高い位置から投げ下ろしてこられる才能は天性のものがある。体ができてくれば、大化けするのではないかという期待を抱かせる。そこまで荒れ荒れの素材でもないため、将来の青写真が描きやすいのも良いところだ。仮にプロ志望届を提出したとしても、指名があるとすれば育成枠ということになりそうである。それでも、限りなく楽しみな素材ということで、あえて ☆(支配下級)の評価をしてみたい。 蔵の評価:☆(下位指名級) (2026年 春季リーグ戦) |