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野村 亮輔(佛教大4年)投手 177/82 右/左 (綾羽出身)





 「何か武器が欲しい」





 今年の関西を代表する投手の1人だが、プロを想定すると何か武器が欲しい気がする 野村 亮輔。プロで活躍するためには何が必要なのか? 考えてみたい。


リーグ戦 
投球回数
被安打
四死球 奪三振  防御率
4年春 35回 23 16 38 2.83



ストレート 140キロ~150キロ ☆☆☆★ 3.5

 適度な
角度と球威を感じさせる140キロ台中盤の速球を投げ込んでくる。ボール自体の威力は悪くないのだが、制球は結構バラついていて、特に高めに浮く球が多いのが気になる。実際に春の成績を見てみても、被安打率は65.7%(目安は80%以内)と低いのに対し、四死球率は45.7%(目安は投球回数の1/3以下・33.3%以下)と多めであることからもそれが表れている。

横変化 カット
☆☆★ 2.5

 現状はあまりスライダーを多めに使ってこないで、縦の変化とのコンビネーションが目立つ。そのためカウントは稼ぐが、大きなウェートは占めていない。

縦変化 スプリット
☆☆☆ 3.0

 むしろ、この小さくストライクゾーンに沈むスプリットを多めに使ってくる。この球でカウントを整えていく。

投球以外の技術
☆☆☆ 3.0

 クイックは1.1~1.2秒ぐらいと平均的。牽制は適度に鋭いが、投球動作に入る直前には目配せをしないので、スタートは切られやすいかもしれない。それほどボールを長く持ったり、投げるタイミングを変えたりといった技術は見られなかった。

(投球のまとめ)

 短いイニングであれば、もっと150キロ級のボールで押すこともできるのかもしれない。いずれにしても、プロで勝負していくには
何か武器になるものが欲しいといった印象は否めなかった。





(投球フォーム)

 セットポジションから足を上げる勢いがあり、
本質的にはリリーフ向きなのかもしれない。軸足一本で立った時には膝から上がピンと伸びがちで、力みが感じられる。余計な力を入れてバランスを取ろうとすると、制球を乱す要因になりやすい。

<広がる可能性>
☆☆☆★ 3.5

 お尻の一塁側への落としは甘さは残るものの、カーブやフォークといったボールが投げられないほど窮屈ではない。「着地」までの地面の捉えもそれなりで、武器になるほどの変化球を習得できるかは微妙だが、変化球全般のキレや曲がりは悪くないのではないかと思えるフォームだ。将来的には、真っ直ぐだけでなくもっと武器になる変化球も習得できそうだ。

<ボールの支配>
☆☆☆ 3.0

 
グラブを最後まで内に抱えられていないため、外に逃げようとする遠心力を内に留められない。そのため軸がブレやすく、両サイドへの制球はアバウトになりがちである。しかし、足の甲での地面の捉えはできているように見えるが、ボールは高めに集まりがち。

<故障のリスク>
☆☆☆ 3.0

 お尻の落としに関しては、カーブやフォークといった球種を投げないので、そこまで窮屈になることも少なさそうである。ただし、握りの浅いスプリットの割合が多いので、肘へのケアには注意したい。それ以上に気になるのは、グラブを持っている方の肩が下がり、ボールを持っている方の肩が上がりがちである点だ。そういった意味では肩への負担はそれなりにありそうだが、さほど力投派というわけでもないので、疲労をためやすい選手ではなさそうである。

<実戦的な術>
☆☆☆ 3.0

 「着地」までの粘りはそれなりで、ボールの出どころが早く見えすぎるわけではない。ただし、
振り下ろした腕が体に絡んでくるような勢いがないのは残念だ。ボールには適度に体重を乗せてからリリースできているため、打者の手元までの球威や勢いは悪くない。

(フォームのまとめ)

フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、大きな欠点も長所も見当たらない。制球を司る動作は悪くないが、実際に球筋が高くなりがちな点が気になる。故障のリスクはそこまで高くなさそうだが、いかに武器になる球を見出していくかであろう。


(最後に)

 マウンドさばきが悪い投手ではないのだが、プロを想定すると、馬力で押せるリリーフから入っていく投手なのではないだろうか。現状は即戦力というよりも、1、2年はファームで欠点を修正し、投手としての幅を広げることに努めることになりそうである。ドラフトとしては、下位指名~育成枠ぐらいの評価になるのではないかとみている。


蔵の評価:
(下位指名級)


(2026年 春季リーグ戦)