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| 春崎 公成(東海大九州4年)投手 172/76 右/右 (享栄出身) | |
小柄な体格から活きの良い投球を繰り出す様は、かつて楽天で活躍した 福山 博之 を彷彿とさせる 春崎 公成。もしプロ志望届を提出するのであれば、非常に面白い存在になるのではないかと密かに期待している一人だ。 (投球内容) 今年の大学選手権・中京大戦では、6回2/3を投げて被安打5、四死球6、奪三振1、2失点 という内容だった。 ストレート:常時140キロ中盤 ☆☆☆★ 3.5 キャッチャーミットにビシッと突き刺さる、勢いと球威を感じさせる強い球を投げ込んでくる。両サイドにボールを散らせるのが持ち味だが、左打者に対してはややアバウトになりがちだ。ギリギリを突いたボールが外れ、四死球に繋がってしまう場面も少なくない。 横変化(スライダー・カット)☆☆☆ 3.0 横に小さくズレるカットボールや、少し球速を殺したスライダーでカウントを整えてくる。打者の空振りを誘うような、絶対的なキレはない。 縦変化(スプリット?)☆☆ 2.0 やら縦変化球も持ち合わせているようだが、投球におけるウエートは低い。 緩急(カーブ)☆☆☆ 3.0 投球のアクセントとして、ドロップのような縦割れのカーブを使ってくる。決め球とは言い難いが、投球に適度なメリハリを与えている。 投球以外の技術 ☆☆☆★ 3.5 クイックは1.0~1.1秒前後とまずまずで、走者への目配せもできている。牽制も時折混ぜ、フィールディングの動きも悪くない。細かい駆け引きは感じられないものの、マウンドさばきの良いタイプの投手といえる。 (投球のまとめ) 先発や一年目からのリリーフ登板といった完成度はまだない。しかし、ファームで1、2年育成すれば、投げっぷりの良さを活かしたリリーフ投手として重宝される可能性を秘めている。 (投球フォーム) セットポジションから勢い良く高くまで足を上げる。フォーム序盤から高いエネルギーを生み出しており、リリーフ向きのタイプではないだろうか。軸足で立った際、膝にあまり余裕はないものの、適度に背中を後ろに傾けてバランスを保てている。 広がる可能性(☆☆☆ 3.0) 上げた足を地面に向けて伸ばしがちで、お尻の一塁側への落としには甘さが残る。そのためカーブやフォークは投げられても、変化が鈍くなりがちだ。着地までの地面の捉えも淡白で、体を捻り出す時間も平均的。今後は球速のある小さな変化球を軸に、投球の幅を広げていくことになりそうだ。 ボールの支配(☆☆☆★ 3.5) グラブは最後まで内に抱えられており、遠心力を内に留められている。そのため軸はブレ難く、両サイドへの制球はつけやすい。一方で、足の甲が地面から離れてしまい、浮き上がろうとする力を充分に抑えられていないため、ボールが高めに集まりやすい傾向がある。それでもボールは前で放せており、指先まで力を伝えやすい点はプラス。元来は、そこまで制球が粗いタイプではなさそうだ。 故障のリスク(☆☆☆★ 3.5) お尻の落としに甘さが残り、腕を捻り出して投げるカーブを多用するため、肘への負担には注意が必要だ。一方で腕の送り出しに無理はなく、肩への負担は少ない。力投派ではないため、疲労も蓄積しにくいだろう。 実戦的な術(☆☆☆ 3.0) ボールの出どころが見やすく、開きが早い点は気になる。せっかく腕を強く振れているのに、打者からすると吊られ難いのかもしれない。ボールに適度な体重は乗っているものの、投げ終わった後に一塁側へ重心が流れるなど、エネルギーのロスが見られる。 (フォームのまとめ) フォームの四大動作(着地、球持ち、開き、体重移動)において、「球持ち」以外には改善の余地が残る。しかし制球を司る動作は悪くなく、故障リスクも高くない。あとは、いかに武器となる球を見出していけるかが鍵となる。 (最後に) もしプロ志望届を提出すれば、育成会議での指名が現実的なラインと想定する。しかし、1、2年ファームで欠点の改善に努められれば、福山投手のような名リリーバーになれる素質はあると評価したい。そういった意味で、個人的には支配下級の評価をしてみたい。 蔵の評価:☆(下位指名級) (2026年 大学選手権) |