26ky-3
| 池田 聖摩(横浜3年)遊撃 176/70 右/左 | |
3年春の選抜に「1番・ショート」として出場した 池田 聖摩。しかし、この試合では4打数無安打に終わり、甲子園をあとにした。大会後のスカウト評では微妙な評価が並んでいたが、私はそこまで悲観する内容ではなかったのではないかとみている。 走塁面:☆☆☆(3.0) 一塁までの到達タイムは、左打席から4.1秒前後を記録。これはドラフト候補の基準となるタイムであり、走力は平均レベルと評価できる。新チーム結成以来、14試合で9盗塁を決めており、タイム以上に積極的に次の塁を狙う姿勢が印象的だ。ただし、過去3度の甲子園(計10試合ほど)に出場しているものの、大舞台での盗塁成功がない点は今後の課題と言える。 守備面:☆☆☆★(3.5) 選抜では見せ場が少なかったこともあり、守備に関する評価はそれほど上がらなかった。しかし、打球への一歩目の反応は悪くなく、フットワークや球際でのプレーもまずまずのレベルにある。 最大の売りは、投じれば140キロ台後半を記録する地肩の強さだ。その圧倒的なスローイング能力は、全国の遊撃手の中でも屈指のものだろう。やや送球が乱れる場面もあり、プロのショートとしては精度を疑問視する声もあるが、これだけの強肩を備えた遊撃手は稀有である。決してプレーが雑な選手ではないため、数年ファームで鍛えれば、プロでもショートとしてやっていける素材だと評価している。 打撃内容 新チーム結成以来、打率.469とチーム2位の成績を残している。昨秋からは非弱さは薄まり、二塁打・三塁打などの長打が増えてきた点は成長の証だ。ドラフト候補として「打撃が売り」のタイプではないものの、一定レベルの対応力は備えている。 <構え> ☆☆☆★(3.5) 左打席で前足を少し引き、グリップを高めに置いた構え。腰の据わりや全体のバランスは平均的だが、両目でしっかりと投手を見据える姿勢が良い。球筋を正確に追うことができている。 <仕掛け> 遅すぎ 投手の重心が沈みきった底のあたりでつま先立ちし、リリース直前になってようやく動き出す「遅すぎる仕掛け」を採用している。昨秋までは「遅め」という程度だったが、現在の始動は彼の筋力やヘッドスピードを考慮すると遅すぎる印象だ。幾分始動を早め、動作に余裕を持たせたい。 <足の運び> ☆☆☆(3.0) 足を小さく引き上げ、真っ直ぐ踏み出すスタイル。始動から着地までの「間」がないため、あらかじめ狙い球を絞り、それを逃さない鋭さが求められる。真っ直ぐ踏み出すように、インコース・アウトコース共に対処しようという意図がうかがえる。踏み込んだ前足はインパクトの際にもブレず、外へ逃げる球や低めの変化球にも食らいつくことができる。 <リストワーク> ☆☆☆★(3.5) トップの形は自然体で、力みなくボールを呼び込めている。バットの振り出しにロスがなく、インパクトまでスムーズに振り下ろせている。先端(ヘッド)が下がらないため、広い面でボールを捉えられており、打球がフェアゾーンに飛びやすい。スイング後半の弧も大きく、最後まで振り切る意識が感じられる。 <軸> ☆☆☆☆(4.0) 足の上げ下げが小さいため目線の上下動が少なく、体の開きも我慢できている。軸足が地面から真っ直ぐ伸びて安定しており、調子の波が少ないタイプと言えそうだ。 打撃のまとめ 驚異的なミート力や長打力があるわけではないが、技術の基礎はしっかりしている。今大会で全国レベルの投手に対応しきれなかったのは、始動が遅くなってしまったことが主な原因だろう。秋の段階ではしっかりできていたため、微調整で改善可能な範囲だ。スイング軌道に癖がないため、始動の問題さえ解決すれば、上のレベルへの順応はむしろ早いのではないか。 総評 初戦敗退によりアピール不足感は否めないが、素材として大きな問題を抱えているわけではない。OBである 石川雄洋(元DeNA)内野手と比較する声もあるが、池田の方が遊撃手としての資質が高く、何よりプロでもトップクラスになり得る強肩という武器がある。 打撃に関しては、プロで実績を残した石川選手ほどの特筆すべきものはまだ感じられないが、希少性の高い「守れる強肩ショート」としての価値は高い。現時点ではドラフト4、5位クラスの印象だが、遊撃手の人材が手薄な年であることや、夏までのアピール次第では、中位指名も十分に期待できそうだ。 蔵の評価:☆☆(中位指名級) (2026年 選抜大会) |
| 池田 聖摩(横浜2年)遊撃 176/73 右/左 | |||||||||||||||||||
球界屈指の強肩遊撃手として知られる 森 敬斗(DeNA)に匹敵するほどの地肩を誇る 池田 聖摩 。野球センス抜群で、ドラフト上位指名も期待される存在だ。 走塁面:☆☆☆(3.0) 左打席からの一塁到達タイムは4.15~4.25秒前後。ドラフト候補としてはやや物足りないタイムだが、出塁すれば積極的に次の塁を狙う姿勢があり、走力自体は水準レベルにある。ただし、プロの世界で足を武器にしていけるかという点では、現時点では未知数な部分も残る。 守備面:☆☆☆☆(4.0) 打球への反応、球際での強さ、フットワークは高校生の中でも上位レベル。何より強肩を生かした深い位置からの送球は最大の見せ場だ。これだけの肩がありながら、決してプレーが雑にならない点も魅力。投手としても常時140キロ中盤を計測する地肩があり、コントロールも安定している。遊撃手としてゲームコントロールでき、考えてプレーできる選手だ。 打撃内容 身体が逞しくなり、スイングに力強さが加わってきた。長打で魅了するタイプではないものの、引っ張りだけでなくレフト方向へも強い打球を飛ばせる。 【セイバーメトリクスによる補足分析】 OPS:.888(出塁率+長打率。打撃の総合的な貢献度を示す指標) 高校生野手としては優秀な数値。特.465という高い出塁率が、後述する選球眼の高さを物語っています。 IsoD:.094(出塁率-打率。四死球で出塁する能力、いわゆる選球眼の良さを示す指標) 一般的に.07以上で優秀とされる中、驚異的な数値を記録。単に「当てるのが上手い」だけでなく、ボールを呼び込み、四球を選べる「嫌な打者」であることがデータにも表れています。 BB/K:1.89(四球÷三振。打席での粘り強さやアプローチの質を示す指標) 三振の倍以上の四球を選んでおり、コンタクト能力と選球眼が極めて高いレベルで融合しています。
<構え> ☆☆☆☆(4.0) 左打席で前足を引いて踵を浮かせ、グリップを高めに置く構え。背筋を伸ばして両目で前を見据えるバランスの良さが光り、打席での集中力の高さが伝わってくる。 <仕掛け> 遅め 投手の重心が下がりきって前に移動する段階で動き出す「遅めの仕掛け」を採用。ギリギリまでボールを見極めてから振り出すスタイルで、これが高いIsoD(選球眼)に繋がっているのだろう。天性の長距離砲や生粋の2番打者に多く見られる始動のタイミングだ。 <足の運び> ☆☆☆★(3.5) 足を軽く上げ、真っ直ぐからややアウトステップ気味に踏み出す。始動から着地までの「間」が短いため、狙い球を絞って逃さない鋭さが求められる。広角に打てる備えはあるが、意識はやや内角寄りにあるようだ。 <リストワーク> ☆☆☆☆(4.0) トップの作りが自然体で、力みなくボールを呼び込めている。バットのしなりを生かしたスイングが持ち味。以前は長打のイメージが薄かったが、身体の成長に伴い長打率(.423)も向上し、二塁打・三塁打を量産できるタイプへと進化してきた。 <軸> ☆☆☆☆(4.0) 足の上げ下げが静かで、目線の上下動も少ない。身体の開きを我慢でき、軸足も地面から垂直に伸びている。BB/K(三振と四球の比率)の良さが示す通り、自分のスイングを崩されず、確実なコンタクトができる軸の強さがある。 打撃のまとめ 天才的な打撃センスというよりは、高い技術に裏打ちされ、打てる球を確実に仕留めるタイプだ。選球眼が非常に良く、出塁能力の高さは大きな武器。肉体の成長とともに、技術に力強さが追いついてきた。 総評 将来の正遊撃手候補として、攻守のバランスが取れた非常に魅力的な素材である。特にその強肩は、稀に見るレベルだ。高い出塁能力と守備力を兼ね備えており、ショートの補強を最優先に掲げる球団であれば、上位指名も十分に検討されるだろう。最終学年で凄みが出てくれば、ドラフト1位の12枠に食い込んでくる可能性も秘めている。 (2025年秋 神奈川大会) |