26ky-20
| 田井 慈愛久(崇徳3年)遊撃 170/70 右/右 | |
2026年選抜大会・八戸学院光星戦で、プロ注目の北口晃大投手から放った左中間フェンス直撃の当たりを見て、この選手がドラフト級の実力の持ち主だと確信したのが、 田井 慈愛久 だった。 走塁面:☆☆☆★ 3.5 一塁までの到達タイムは、右打席から4.1秒前後(左打者換算で3.85秒前後に相当)を記録するなど、プロに混ぜても俊足の部類と言える。新チーム結成以来の42試合で、12盗塁を記録。盗塁数自体に驚くほどのものはないが、純粋な脚力はプロでも通用するだけのものを持っている。 守備面:☆☆☆ 3.0 甲子園では、バウンドが合わずショートゴロを後ろに逸らすミスをしていた。しかし、元来は丁寧なプレーを心がける選手で、ドラフト候補としても平均的な守備力は持っている。地肩も水準を満たすものがあり、上のレベルでも二遊間で勝負していけるタイプだろう。ただし、プロでショートを担っていけるかは、現状では微妙な印象を受けている。 (打撃内容) 選抜では、第一打席の左中間フェンス直撃の二塁打だけでなく、センター前にも弾き返し、5打数2安打で甲子園を後にしている。 <構え> ☆☆☆★ 3.5 両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを下げてリラックスして構えられている。腰の据わり具合や、両目で前を見据える姿勢も良く、錯覚を起こすことなく球筋を追いやすい。 <仕掛け> 遅め 投手の重心が下がりきった時にベース側につま先立ちするが、その直後には動き出す「遅めの仕掛け」を採用。最初の動き出しが打者のタイプに影響を及ぼすことが多く、ある程度の長打力と対応力を兼ね備えた中距離打者や、勝負強さを売りにするポイントゲッターといった感じがする。 <足の運び> ☆☆☆★ 3.5 足を軽く上げて、少しベースから離れた方向に踏み出す、アウトステップ気味の足の運び。始動〜着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応できている。アウトステップ気味なので、内角への意識の方が強そうだ。 踏み込んだ前の足は、インパクトの際にもブレずに我慢。そのため、逃げていく球や低めの球にも、開きを我慢して食らいついていける。打球は、基本的に広角へ打ち返すタイプだ。 <リストワーク> ☆☆☆ 3.0 打撃の準備である「トップ」は早めに作れており、始動の遅さを補っている。バットの振り出しは、決してインサイドアウトといった感じではない。それでもインパクトの際に、バットの先端であるヘッドが下がらないので、広い面でボールを捉えることができる。そのため、打球もフェアゾーンに飛びやすい。 <軸> ☆☆☆ 3.0 足の上げ下げは小さめで、目線の上下動は並ぐらい。体の開きは我慢できているが、足元が窮屈なのか、少し後ろ足を引くことで修正し、振りやすいスペースを確保している。 (打撃のまとめ) 元来、長打で魅了するタイプではないが、一冬越えてスイングに鋭さが出てきて、引っ張れば長打も放つようになってきた。それでも本質的には、広角に打ち返すアベレージヒッターの色彩が強そうだ。 (最後に) 守備・肩はドラフト候補としては平均的だが、走力はプロでも俊足の部類。あとは、打撃でどこまでアピールできるかではないだろうか。高校からプロとなると、もう少しパンチが欲しい気はするものの、打撃にプロを意識させる素材を秘めていそうなので、夏まで追いかけてみたい。 蔵の評価:追跡級! (2026年選抜大会) |