26kp-5
| 吉岡 貫介(大阪桐蔭2年)投手 174/75 右/右 | |
吉岡 貫介 の投球を見ていると、大阪桐蔭の先輩である 根尾 昂(中日)を彷彿とさせる。根尾よりも吉岡の方がガッチリして力強さが感じられる反面、しなやかさという点では根尾に軍配が上がる気がする。 (投球内容) この秋は大阪大会を勝ち抜き、近畿大会に進出。市立和歌山戦ではリリーフとして3イニングを投げ、無安打・1四球・無失点の快投。チームを選抜出場へと手繰り寄せた。 ストレート(145キロ前後〜150キロ強):☆☆☆★(3.5) 普段は脱力して投げるスタイルで、無理に速い球を狙う感じではない。それでも安定して145キロ前後をマークしており、球威・勢いは十分。打者の外角へ集めるなど、制球力も安定している。 横変化(スライダー):☆☆☆★(3.5) 速球とスライダーのコンビネーションでカウントを組み立てる。左右どちらの打者にも使え、空振りを取るというよりは、ミスショットを誘う精度がある。 縦変化(チェンジアップ):☆☆☆★(3.5) 追い込んでから落差のあるチェンジアップで空振りを誘う。フォークではなくチェンジアップとのことだが、非常に効果的だ。 その他:☆☆☆☆(4.0) クイックは1.1秒〜1.15秒前後と基準以上。走者への目配せや間の取り方も上手く、投球術に長けている。フィールディングの動きも良く、投手としての総合力・センスは極めて高い。 (投球のまとめ) 劇的な伸び代という点では未知数だが、現時点での完成度は下手な大学生を凌駕するレベルにある。この冬の成長次第で、ドラフトの順位も大きく変わってきそうだ。 (投球フォーム) セットポジションからゆっくりと足を引き上げる、先発適性の高いタイプ。軸足一本で立った際、膝から上がピンと伸び切らず適度な遊びがあるため、力みがなくバランスが良い。 <広がる可能性>:☆☆☆☆(4.0) お尻を適度に一塁側へ落とせているため、体を捻り出すスペースが確保できている。カーブやフォークといった縦系の球種を習得するのにも適したフォームと言えるだろう。 <ボールの支配>:☆☆☆☆★(4.5) グラブを最後まで内に抱え、遠心力を逃さず軸をキープできている。そのため両サイドの制球が安定しており、足の甲で地面を深く捉えることで「球持ち」の良さと指先の感覚も研ぎ澄まされている。 <故障のリスク>:☆☆☆☆★(4.5) 無理に体を捻る球種を多用していない現状、肘への負担は少なそうだ。肩の使い方もスムーズで、普段から脱力して投げられているため、疲労も溜まりにくいタイプだろう。 <実戦的な術>:☆☆☆(3.0) 「着地」までの粘りはまずまずだが、ボール出どころは平均的。上背がある方ではないので、角度で勝負するタイプではない。打者からすると、タイミングを合わせやすい懸念はある。 また、重心が沈み込みすぎて後ろに残る傾向があるため、ここを改善して体重移動がスムーズになれば、手元での迫力はさらに増すはずだ。 (フォームのまとめ) 「開き」と「体重移動」に改善の余地はあるが、制球センスと故障リスクの低さは素晴らしい。将来的に絶対的な武器となる球を見つけられれば、さらに化けるだろう。 (最後に) 現時点での技術の高さは特筆すべきものがある。高卒2年目には一軍のマウンドに立っていても不思議ではない総合力だ。「素材型の大学生」を狙うよりも、彼のような完成度の高い選手の方が、プロでの青写真を描きやすいのではないか。一冬越えた姿を、今は楽しみに待ちたい。 (2025年秋 秋季近畿大会) |