26kp-27
| 柴田 翔大(広陵2年)投手 179/73 右/右 | |
部内不祥事により活動を停止している広陵高校。もし夏の大会前に出場停止が解除されれば、ドラフト候補としてマークされる可能性があるのが 柴田 翔大 である。 (投球内容) 2年夏の大会では背番号15を付けてマウンドへ。続く秋には、7安打完投で山陽高を破り、中国大会出場の立役者となった。中国大会の高川学園戦では先発するも打ち込まれたが、ポテンシャルを感じさせる右の本格派だ。 ストレート:135キロ〜140キロ強 ☆☆☆ 3.0 球威・球速はまだ圧倒的ではないものの、テンポよくストライクを先行させられるのが強み。制球で自滅するタイプではなく、フォームや体格を見ても、順調に伸びれば3年夏には140キロ台中盤まで十分に期待できそうだ。 変化球(スライダー):☆☆★ 2.5 確認できたのは横滑りするスライダー。この球でしっかりとストライクが取れていた。登板機会が限られていたため他は未確認だが、他にも球種を持っている可能性はある。 (投球のまとめ) 素材の良さは疑いようがなく、秋の大会で大事な試合を託されていたことからも、チームの主戦格に成長していたことは間違いない。活動停止が解ければ、広島県内でも指折りの存在として注目を浴びることになるだろう。 (投球フォーム) セットポジションから、勢いよく足を高い位置まで引き上げてくる。この入り方を見ると、自分の「間」を重視する先発タイプよりは、リリーフとしての適性が高そうにも感じられる。軸足一本で立った際、膝から上がピンと伸び切らず、力みのない立ち姿は秀逸。引き上げた足を二塁側に送り、バランス良く立てている点に、この投手の「筋の良さ」が垣間見える。 <広がる可能性> ☆☆☆☆ 4.0 引き上げた足を高い位置でピンと伸ばすため、お尻を一塁側に落とす(ヒップファーストの)形が作れている。体を捻り出すスペースを十分に確保できており、カーブやフォークといった縦系の球種を習得する素地は十分だ。 「着地」までの粘りも適度に作れており、体を捻り出す時間を確保できているため、曲がりの大きな変化球への対応力も高いだろう。 <ボールの支配> ☆☆☆ 3.0 グラブが最後、体から離れてしまい、外に逃げようとする遠心力を抑え込み切れていない。そのため軸がブレやすく、両サイドへの制球が乱れる要因となっている。足の甲での接地は悪くないが、地面を捉えている時間は短いかもしれない。「球持ち」は並程度で、浮き上がろうとする力を抑え込めているかは微妙なところ。ただ、実際の投球を見る限り、制球で大崩れするタイプではないだろう。 <故障のリスク> ☆☆☆ 3.0 お尻の落としができているため、縦の変化球を投げても体に無理な負担はかからない。腕の振り出しにおいて、グラブ側の肩が下がり、投球側の肩が上がる傾向はあるが、神経質になるほどではない。 むしろ懸念すべきは、かなりの力投派である点。疲労を溜めやすいタイプに見えるため、オーバーワークによる故障には注意したい。 <実戦的な術> ☆☆☆★ 3.5 「着地」までの粘りがあり、ボールの出どころを隠せている。オーソドックスなフォームだが、打者からすれば数字以上の打ちにくさがあるはずだ。腕の振りも非常に良いため、打者は勢いに圧倒されて振り遅れる場面が目立つ。 課題は、まだ十分に体重を乗せてからリリースし切れていない点。投げ終わったあとに体が大きく一塁側に流れるなど、生み出したエネルギーを指先に伝え切る前にロスしている印象がある。 (フォームのまとめ) フォームの4大動作(着地・球持ち・開き・体重移動)の中では、「球持ち」と「体重移動」に改善の余地がある。細かい制球精度はこれからの課題だが、ストライクを取るのに苦労するタイプには見えない。力んで投げる分、疲労の蓄積が心配だが、将来的に武器となる変化球を習得できるだけの土台は備わっている。 (最後に) 観戦機会が限られていたため未知数な部分も多いが、夏の大会に出場が叶った際、どこまで化けているか非常に楽しみな一人だ。高卒即プロかと言われると現時点では未知数だが、今後も継続して追いかけてみたいと思わせる好素材である。 (2025年夏 広島大会) |