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近藤 琉唯斗(南北海道・小樽双葉2年)投手 181/77 右/右





 「筋が良い」





 凄みのあるボールで圧倒するというよりも、流れるような投球フォームとマウンド捌きの良さで「野球センス」を感じさせてくれる 近藤 琉唯斗 。夏の大会時点では将来性を高く評価していたが、秋には最速148キロを計測したという。今回は夏の投球内容をベースに、その飛躍の可能性を掘り下げてみたい。


(投球内容)

 夏の公式戦デビューとなった倶知安戦では、
4回を投げて被安打0、無四球、3奪三振、無失点。一人の走者も許さないパーフェクトな内容でマウンドを降りた。秋の北照戦では1-3で敗戦を喫したものの、着実に階段を上っている。

ストレート:135km/h 〜 140km/h前後 
☆☆★(2.5)

 夏の時点では常時135km/h〜140km/h強といったところ。右打者の両サイドを突く制球力はあるが、
左打者に対してはややアバウトになる傾向が見られた。当時は球威で押し切るタイプではなく、「順調に伸びれば来夏が楽しみ」という期待値先行の評価だった。

変化球:カーブ
☆☆☆(3.0)

 投球の軸は直球だが、ブレーキの効いたカーブを効果的に織り交ぜる。現時点では他の球種を確認できていないが、指先の感覚の良さを感じさせる。

【投球のまとめ】

 秋に最速148キロを記録したのが事実であれば、こちらの想像を遥かに超えるスピードで成長を遂げていることになる。夏の時点では
パワーよりもセンスが勝るタイプだったが、このペースで身体が出来てくれば、一冬越えた後には常時145km/h前後、最速150km/hへの到達も現実味を帯びてくるだろう。


(投球フォーム分析)

 セットポジションから足を高く引き上げ、勢い良く始動する。一見ゆったりしたモーションだが、序盤から効率的にエネルギーを捻出できる、リリーフ適性も感じさせる鋭い入り方だ。軸足の膝が伸び切らず、適度なバランスを保って立てている。

<広がる可能性>
☆☆☆☆(4.0)

 ヒップファースト(お尻を一塁側に落とす動作)が自然にできており、体を捻り出すスペースを確保できている。この形はカーブやフォークといった「捻り」を要する球種の習得に適しており、今後の変化球の精度向上に期待が持てる。

<ボールの支配>
☆☆☆★(3.5)

 左腕(グラブ)の使い方が後ろに流れがちだが、完全に解けてしまうことはない。外に逃げようとする力を内側に抑え込めているため、軸のブレが少なく、右打者の両サイドへの投げ分けを実現している。

 課題は着地時の粘り。地面を捉える時間がまだ短いため、高めに浮くケースが散見される。股関節の柔軟性を高め、リリースで「もう一押し」できるようになれば、低めへの制球力は劇的に向上するはずだ。

<故障のリスク>
☆☆☆☆(4.0)

 フォームに無理がなく、腕の振りも肩への負担が少ない軌道を描いている。力投派ではないため疲労も溜まりにくく、故障のリスクは低いと見る。

<実戦的な術>
☆☆☆★(3.5)

 着地までの粘りがあり、ボールの出所を隠せている。打者からすればタイミングが取りづらいフォームだ。腕の振りにさらなる「粘り」と「強さ」が加われば、より体重の乗った重い球質へと進化するだろう。

(フォームのまとめ)

 フォームの四大要素(着地、球持ち、開き、体重移動)において、特に「球持ち」と「体重移動」にさらなる伸び代を感じる。高低の制球に改善の余地はあるものの、将来的に武器になる変化球を習得できる下地は十分。ウエイトトレーニングによる筋力増強と股関節の柔軟性が噛み合えば、非常に実戦的な本格派へと成長するだろう。


(最後に)

 投手としての天性のセンスは疑いようがない。あとは本人がその才能をどこまで自覚し、
高みを目指せるかだ。北の大地が生んだこの好素材が、最後の夏までにどのような化け方を見せるのか2025年のドラフト戦線においても、動向を注視し続けるべき存在だ。


(2025年夏 南北海道大会)