26dy-2





佐藤 悠太(東北福祉大3年)右翼 180/83 右/右 (報徳学園出身) 





 「鈴木誠也みたいだ」





 右打席から繰り出す打撃が、まるで 鈴木 誠也(現カブス)を彷彿とさせる 佐藤 悠太。26年度を代表する外野手として、大いに注目されそうだ。


【走塁面】
☆☆☆★ 3.5

 一塁までの塁間は、右打席から4.2秒前後。このタイムを左打者に換算すると3.95秒前後に相当し、プロでも俊足の部類に入る。 ・Spd(スピードスコア):走力だけでなく、盗塁や三塁打、得点数などから「走塁の総合力」を測る指標。 3年春・秋のリーグ戦・20試合でも、盗塁2個と走力の割に企図数が少ない。そのため現状のSpd値は控えめだが、その能力をいかに実戦的な走塁に昇華させ、最終学年でどう変化してくるかが注目される。

【守備面】
☆☆☆☆ 4.0

 打球への落下点までの反応・追い方・球際での守備などを見ていると、能力の高い外野手といった印象を受ける。プロでセンターを担えるかは今後の適性次第だが、両翼であれば問題なく守れるレベルにありそうだ。特にライトからの返球は、地面スレスレの低い軌道で伸びてくる。
強肩を活かした送球に関しては、プロでも十分に売り(武器)にできるレベルだろう。





【打撃内容】

 確かな打力がありながら、守備・走塁も水準以上のレベルにある。特に肩に関しては、大きな武器になるはずだ。打球の多くはセンターからレフト方向へのものだが、意識すれば右方向への打ち分けも可能。スタンドインできる長打力も秘めている。


 ・IsoP(イソップ):打率を差し引いて「純粋な長打力」を測る指標。 佐藤の数値(推計.153)は、安打のうち長打が占める割合が高く、鈴木誠也のような「率を残しつつ一発もある」タイプであることを裏付けている。 ・OPS(オーピーエス):出塁率と長打率を足した「得点への貢献度」を示す指標。 通算成績から算出されるOPSは非常に高く、チームの得点源(ポイントゲッター)として高いポテンシャルを示している。


 打率 打数 安打 本塁打 打点 盗塁
 .337 98 33 3 18 3


<構え>
☆☆☆☆ 4.0

 相手が右投手の時は前の足を少し引いて立ち、左投手の時には軽くクロス気味に立つ。グリップを高めに添えた強打者スタイルで、背筋を伸ばしつつ両目でしっかり前を見据える
バランスの良い構えだ。強いて言えば、構えた際に体を動かす揺らぎ(遊び)の動作が乏しいため、少し構えが硬く見えてしまう点が今後の課題か。

<仕掛け>
平均

 投手の重心が下がりきった時に動き出す「平均的な仕掛け」を採用。この仕掛けは、ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離ヒッターや、勝負強さを売りにするポイントゲッターに多く見られる始動のタイミングである。

<足の運び>
☆☆☆★ 3.5

 始動から着地までの「間」は一定に保たれており、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応できる。普段は少し踏み込んで打ちに行くため、意識は外角寄りに置いていることが推察される。

 踏み込んだ足元は、インパクトの際になんとかブレずに我慢できている。そのため、
逃げていく球や低めの球にも食らいつくことができる。特に低めの球を拾うのが上手く、右方向にもきっちり打ち返す技術がある。

<リストワーク>
☆☆☆☆ 4.0

  打撃の準備である「トップ」の形を早めに作れており、速い球に立ち遅れる心配はない。バットの振り出しは、決してインサイドアウトの最短距離で捉える軌道ではないが、ヘッドが下がらないため広い面でボールを捉えられている。したがって打球がフェアゾーンに飛びやすい。センターからレフト方向への長打は、バットのしなりを生かして打球は
イメージ以上に伸びていくのが特徴だ。

<軸>
☆☆☆☆ 4.0

 足の上げ下げはあるが、目線の上下動は静かである。体の開きも我慢でき、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて安定している。そこまで軸足の内転筋が発達している感じはしないので、このあたりがさらに逞しくなると、打球の速さや飛距離は劇的に変わってくるだろう。

(打撃のまとめ)

 
想像以上に伸びていく打球と、ボールに食らいつくしぶとさに特徴がある。技術的にも大きな欠点はなく、
強打者ながら脆さがない点は大きな魅力だ。強いて言えば、バットが内から出てくるタイプではないため、内角のさばきが少し窮屈に見える印象はある。


(最後に)

 守備・走力も水準以上であり、特に
肩を含めた送球はプロで即通用するレベル。打撃には一発長打の魅力があり、近年で近いプレースタイルとしては 渡部 聖弥(大商大-西武2位)に近いタイプではないか。同時期の渡部選手と比較しても遜色ない素材であり、最終学年でもアピールを続けられれば、ドラフト上位指名も現実味を帯びてくる。個人的にも大変期待している選手だけに、今年は注視していきたい一人だ。


(2025年秋 リーグ戦)