25ｄｙ-2
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| 松川 玲央（城西大４年）遊撃 １８３／８１ 右／左 （関西出身） | |||||||||||||||||||
シーズンが始まる前は「ドラフト上位12人（1位候補）に入るかもしれない」と期待していた 松川 玲央 。しかし最終学年では不調に陥り、期待されたほどの結果を残せなかった。 走塁面：☆☆☆☆ 4.0 日本代表合宿での50m走では、最速タイムを記録するほどの快速を誇る。実戦でも左打席から一塁到達が3.8秒台前半と、純粋な脚力は大学球界でもトップクラス。ただしリーグ戦での盗塁数は年間8個前後と、脚力を考えれば物足りない数字に終始している。脚そのものは間違いなく速いが、盗塁技術やスタートの判断はまだ発展途上と言える。プロ入り後、その走力をどれだけ実戦で活かせるセンスが磨かれるかが鍵だろう。 守備面：☆☆☆ 3.0 遊撃手としては183cmの大型で、腰高に見える。打球に対し正面で捕ろうとしたり丁寧に処理しようとする姿勢は感じられるが、反応スピードや細かい動きは平均的。地肩も「中の上」程度で突出していない。現状の動きを見る限り、プロでショートを続けられるかは正直微妙だ。将来的には、サードか外野へのコンバートが現実的な路線ではないのだろうか。 とはいえ走力は確かにあるし、ショートとしても下手・雑というわけではない。二遊間以外でも勝負できる打力を備えている点は大きな強みだ。 （打撃内容） 1部通算で打率.296・IsoP .099・BB% 18.7%・K% 15.2%。 長打力（IsoP）は大学1部では平均的だが、四球率18.7%は非常に優秀で選球眼の良さが際立つ。三振率15.2%もコンタクト能力の高さを示しており、三振で終わる確率はかなり低い。 最終学年で打率が急落した要因は長打力の低下が大きいが、選球眼とコンタクト力は落ちていないため、プロの体作りでパワーが付けば再び高い打率＋中距離打者として復活する可能性は十分にある。 （首都大学リーグ1部のみ抽出）
＜構え＞ ☆☆☆☆ 4.0 左打席で前足を軽く引いてグリップを高めに構える。背筋が伸び、両目でしっかり前を見据える姿勢はバランスが良く、スッと決まった好印象の構え。 ＜仕掛け＞ 平均 投手の重心が最も沈んだタイミングで動き出す「平均的な仕掛け」。確実性と長打力を両立させたい中距離打者や勝負強いポイントゲッターに多く見られる始動。 ＜足の運び＞ ☆☆☆★ 3.5 足を上げてアウトステップ。始動～着地までの「間」は標準的で、速球・変化球への対応力はまずまず。アウトステップから分かるように内角への意識が強い。踏み込んだ足はインパクトの瞬間までブレずに我慢できており、外角低めや甘い球にもしっかり食らいつける。 ＜リストワーク＞ ☆☆☆☆ 4.0 トップの形は自然で力みがなく、ボールをしっかり呼び込める。バットの出もインサイドアウト気味ではなく、ヘッドを立てて広い面で捉えるタイプ。打球に極端な角度は付かないが、それでも飛距離は十分に出ている。これは体幹の強さや生まれ持ったパワーの証明だろう。 ＜軸＞ ☆☆☆☆ 4.0 足の上げ下げが静かで目線のブレが少なく、体の開きも我慢できている。軸足の内腿の強く、打球に鋭さが生まれている。 （打撃のまとめ） タイミングの取り方が特別うまいわけではないが、スイングに悪癖がなく、非力さも感じられない。プロの体作りと経験を積めば、確実に数字を伸ばせる下地がある。走力だけでなく、打者としても高いポテンシャルを秘めている。 （最後に） 身体能力・素材的には上位指名に相応しい素材で、実際に上位で消えたのも納得ではある。ただ、生で見た印象としては「プロで飯を食うんだ」というギラギラしたものが伝わってこなかったのが正直なところだ。才能は間違いなく一級品だが、マインド面に少し物足りなさを感じる。そのためアマ時代の最終評価は少し割り引いて「中位指名級」としたい。プロの環境で眼の色が変われば、侍ジャパンに名を連ねるような選手になれるポテンシャルは十分に持っている。 蔵の最終評価：☆☆（中位指名級） （2025年秋季リーグ戦時点） |
| 松川 玲央（城西大３年）遊撃 １８３／７８ 右／左 （関西出身） | |
１２月に松山で行われた、大学代表選考合宿では、５０メートルで最速のタイムを叩き出した 松川 玲央。２５年度のドラフト戦線でも、トップクラスの二遊間候補として注目される。 （守備・走塁面） 一塁までの塁間は、左打席から3.85～3.75秒前後で到達する、プロでもトップクラスの脚力の持ち主。リーグ戦でも、２年春から４季連続で8盗塁以上を記録している。プロでも足を売りにして行ける、そういった可能性を秘めた選手なのだ。 一方遊撃手としては、打球の正面にまわって補球するなど基本に忠実なイメージ。183センチの大柄さ故に、それほど小回りが利くとか俊敏なイメージはないが、ドラフト候補としては平均的な守備力の遊撃手ではないのだろうか。地肩も 中～中の上ぐらいはありそうで悪くない。春・秋の２４試合で、失策は２個。安定としても、それほど悪くなさそうだ。 走力はプロで売りにして行けるレベルにあるが、遊撃手としてはそこまで圧倒的に上手いわけではない。そういった意味では、将来的には他のポジションにコンバートされてゆく、そういった可能性も少なくなさそうだ。 （打撃フォーム）
３年春は、首都リーグの１部で打率.350（５位）、秋は.375（３位）の好成績を残している。１年春から二部ではあるがリーグ戦に出場し、常にリーグ上位の打率を残してきた。その安定感は、見事ではないのだろうか。
＜構え＞ ☆☆☆☆ 4.0
左打席から、前の足を軽く引いてカカトを浮かし、グリップは高めに添えてバットを少し倒して構えている。背筋を伸ばし、両眼で前を見据える姿勢や全体のバランスもまずまず。打席でも集中力が感じられ、良い構えではないのだろうか。
＜仕掛け＞ 平均
投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離打者や、勝負強さを売りにするポイントゲッターが多く採用する始動のタイミングとなる。
＜足の運び＞ ☆☆☆★ 3.5
足を軽く上げて、少しアウトステップ気味に踏み込みます。始動～着地までの間はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応。軽くアウトステップするように、内角への意識の方が若干強そうだ。
踏み込んだ足元も、インパクトの際にはブレずに止まっている。そのため、アウトステップでも甘めの外角球や低めの球でも、ついて行くことは可能だろう。打球も、センターからライト方向への打球だけでなく、レフト方向にも打ち返し幅広い。どちらかというと、引っ張った時には長打が、センターからレフト方向には低めの球にも シブトク食らいつく傾向が強いように思えた。
＜リストワーク＞ ☆☆☆☆ 4.0
打撃の準備である「トップ」の形は自然体で、力みなくボールを呼び込めている。バットの振り出しも、上から振り下ろして来るインサイドアウトのスイング軌道で、インパクトまでのロスは感じない。ただし、あまりバットのしなりを活かしたスイングではないので、外角の強い球をきっちり打ち返すのはどうか？という疑問は持っている。
それでもスイングの弧は大きく取れ、フォロースルーも使えて打球を遠くに運ぶことができる。ヘッドスピードも速く、ボールの呼び込み方も悪くない。
＜軸＞ ☆☆☆☆ 4.0
足の上げ下げは静かで、目線の上下動は少なめ。身体の開きも我慢でき、軸足も形が崩れず安定している。特に、内腿の筋肉も発達しており、力強い打球を生み出す原動力になっている。
（打撃のまとめ）
二遊間候補でありながら、確かな打力があるところが最大の魅力。想像以上にスイングは強烈で、それでいてしぶとく食らいつくこともできる。そういった意味では、打撃で他のポジションの選手に見劣るということはなさそうだ。
（最後に）
プロでもトップクラスになりうる脚力に加え、二遊間のドラフト候補としてはA級の打力の持ち主。遊撃手として垢抜けていないが、他のポジションの起用も加味して評価するのであれば、充分に高い評価ができる選手ではないのだろうか。最終学年では、大いにクローズアップされる、そんな選手になって行けそうな予感がする。
（２０２４年 秋季リーグ戦）
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