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松原 快(24歳・富山GRMサンダーバーズ)投手 180/84 右/右 (高朋-ロキテクノ富山出身)
 




「ハマるかもね」





 育成会議での指名ながら、即戦力としてリリーフとしたら活躍しれないのが、この 松原 快 。右サイドに近いスリークォータから、勢いのあるボールを、ガンガンと投げ込んでくる力投派だ。


(投球内容)

ストレート 常時150キロ前後 
☆☆☆☆ 4.0

 最速156キロと言われる球速だが、常時150キロ前後を記録する真っ直ぐには、
確かな勢いが感じられる。こういった球で早めに追い込み、自分の有利な状況を作り出すのが上手い。ただし、かなりの力投派なので、じっくり見られたときにはどうなのか?など、本当の意味での制球力には不安を残す。

変化球 スライダー・シンカー 
☆☆☆☆ 4.0

 この真っ直ぐ以上に魅力的なのが、
大きく変化するスライダー。このボールのキレは、なかなか真っ直ぐと見極めがつかず、思わずバットがまわってしまう場面もしばしば。シンカーもあり、この球もそれなりに変化するので、変化球全般のキレ・曲がりは総じて良い。気になるのは、スライダーが曲がりすぎること。これにより馴れて来られると、あまり振ってもらえなくなる恐れはある。

その他

 クィックは、0.9秒台と高速。牽制やフィールディングに関してはよくわからなかったが、「間」を使ってボールを長く持つとか、コース一杯で微妙に出し入れするとか、そういった投球術は無さそう。ただ、
気持ちは強そうでガンガン押してくる。

(投球のまとめ)

 スライダーが曲がり過ぎるので、相手に馴れられた時はどうか? といった心配はあるものの、短期的には凄く活躍する可能性を感じる。特に、制球の粗さを抑えボールの力の方が全面に出せれば、即戦力リリーフとしてハマっても不思議ではないのではないかとみている。
スライダーのキレは、プロでもなかなか観られないレベルの変化だと言えよう。





(成績から考える)

 今シーズンの成績は、
31回1/3 20安 16四死 34三 防 2.30 。シーズン中には、22試合連続無失点なんて記録も打ち立てている。


1,被安打は投球回数の70%以下 ◯

 被安打率は、63.8% と、リーグでは圧倒的な内容を示していた。また、プロアマ交流戦で投げた4イニングでも、安打は打たれていない。

2,四死球は、投球回数の1/3(33.3%)以下 ✕

 四死球率は、51.1% とかなり高い。実際の投球を観ていても、結構ボールがバラついてしまっている。そのため、
相手にじっくり観られた時に、自分のピッチングを徹し続けられるかが鍵になりそうだ。

3,奪三振は1イニングあたり0.9個以上 ◎

 投球回数以上の奪三振を奪えており、1イニングあたり 1.09個 と高い。真っ直ぐ以上に、スライダーで三振が奪えている。さらにシンカーもあり、この球も意識されることができれば、投球の大幅は大いに広がる。

4,防御率は1点台以内 △

 防御率は 2.30 と、絶対的な数字ではない。ただし、8月以降の直近の10試合に限ってみれば、0.90 と安定していた。


(データからわかること)

 被安打率と奪三振の多さからも、ボールの威力が勝ったタイプであることは間違いない。その一方で、四死球でランナーを出すことが多く、そのことが失点に絡むケースもあるようだ。そういった意味では、まだ絶対的な安定感は、独立リーグでも誇っていたわけではないようだ。この辺が、よりレベルの上がるNPBの打者相手にどう出るだろうか?


(最後に)

 
短期的には大いにハマる可能性があり、一年目から支配下入りして、一軍で活躍しても不思議ではない。逆に一年目全然だと、かなり厳しいタイプであるように思える。ただし、育成枠での指名でもあり、そのへんはハマるかハマらないかの賭けなのかもしれない。こと一年目に関しては、ロッテに2位指名されたチームメイトの 大谷 輝龍 よりも活躍できそうな気がする。


蔵の評価:
 (下位指名級)


(2023年 リーグ戦)