22ky-21
| 光弘 帆高(明治大4年)遊撃 178/84 右/左 (履正社出身) | |||||||||||||||||||||||||||||||
2026年度は、どのカテゴリーを見渡しても二遊間のドラフト候補が不足している。そんな中、大学球界を代表する遊撃手と目されるのが、この 光弘 帆高 だ。果たして彼は、プロのスカウト陣からどのような評価を受けることになるのだろうか。 走塁面(☆☆★ 2.5) 今春の観戦時も、一塁到達タイムを計測する機会はなかった。これは彼がゴロよりもフライを打つ傾向の強い打者であることも関係しているだろう。リーグ戦を通じて盗塁の記録もない。走力自体に見劣りはないものの、プレースタイルとして「積極的に走る」という選択肢をあまり持っていないようだ。 守備面(☆☆☆ 3.0) 遊 撃手としては、細かくステップを刻むような軽快さやスピード感には欠ける。一方で、逆シングルで捕球し、深い位置から正確にアウトへ送球できる地肩の強さには見るべきものがある。ただ、下級生の頃と比べて守備が向上したという印象は薄く、今春も12試合で3失策を喫した。プロレベルで遊撃手を担い続けられるかについては、現時点では慎重にならざるを得ない。 打撃内容 今春のリーグ戦は7打点を挙げたものの、打率.205、本塁打0 と、ドラフトイヤーの春としては物足りない結果に終わった。3年秋までの通算成績と比較しながら、この春の打撃成績を考察してみたい。
(セイバーメトリクスによる考察) 通算成績と今春の成績を比較すると、彼が現在どのような壁に直面しているのかが鮮明に見えてきます。 ISO(純長打率)の低下 説明: 安打のうち、単打を除いた長打(二塁打以上)の割合。打者のパンチ力を測る指標です。 分析: 通算では長打を量産する魅力がありましたが、今春は長打が二塁打1本のみと、完全に長打力が消滅しています。相手投手からの警戒が厳しくなり、長打コースの球を完璧に捉えられなくなった可能性があります。 BB/K(選球眼・打席内での我慢強さ)の悪化 説明: 三振一つに対し、どれだけ四球を選べているか。選球眼の良さと、ストライクゾーンを管理する冷静さを示します。 分析: 通算ではある程度の水準を保っていましたが、今春は三振が四球を大きく上回る極端な数値となりました。ストライクゾーンの管理能力が低下しており、追い込まれてから厳しい球に手を出している様子が数字から窺えます。 BABIP(打球の運・基礎対応力)の落ち込み 説明: 本塁打を除いた、インプレーになった打球が安打になった割合。基礎的な対応力や運の要素を反映します。 分析: 通算に比べ、今春のBABIPは大幅に低下しています。不運な打球が多かった可能性もありますが、打撃のメカニック自体が鈍化し、芯で捉える確率が下がっていることも否定できません。 (打撃のまとめ・今後の可能性) セイバーメトリクスで検証すると、今春の光弘は「成長」どころか、打撃の基盤が大きく「鈍化」していると言わざるを得ません。特に選球眼の悪化と長打の減少は、プロの速球や変化球に対応するための「コンタクト技術」や「打席での適応能力」が停滞している証拠です。 二遊間の候補が不足している26年度において、彼の持つ「遊撃手としての最低限のサイズ」や「逆シングルでの送球力」は希少価値です。しかし、打撃面でこの低空飛行が続くようであれば、プロのスカウト陣の評価は厳しくならざるを得ません。 (最後に) 正直に言って、今春の彼はドラフト候補としてアピールするにはあまりにも物足りない内容でした。守備の軽快さ、打撃の確実性、どちらも大学上級生として一段上のレベルに達していません。 二遊間の人材不足という追い風を背にしていることは間違いありませんが、彼自身がもう一段階上の「質」を見せない限り、プロ入りという夢を叶えるのは容易ではないでしょう。秋のリーグ戦こそ、光弘帆高という選手の真価が問われる、文字通りの背水の陣となります。巻き返しのシーズンとなるのか、見極めてみたいところです。 蔵の評価:追跡級! (2026年 春季リーグ戦) |
| 光弘 帆高(明治大3年)遊撃 178/84 右/左 (履正社出身) | |||||||||||||||||||
深いところから刺せるという点に関しては、今年のドラフト候補の中でも1、2を争うほどの地肩がある 光弘 帆高 。履正社時代から、プロ志望届を提出していれば、本指名(本会議での指名)があってもおかしくなかったと思わせるほどの選手だった。あれから4年、彼の現在地を考えてみた。 走塁面:☆☆☆ 3.0 未だに一塁到達タイムを計測できていないが、三塁到達タイムが 11.5秒前後 なので、決して走力自体は遅くないはずだ。しかし、その動きの割に盗塁意欲は低いように感じる。大学でも2年春からリーグ戦に出場しているが、盗塁を記録したことがない。そういった意味では、一塁到達タイムでポテンシャルを把握することと、最終学年で走塁への意識に変化が出てくるのかを見極めたい。 守備面:☆☆☆★ 3.5 それほど細かくステップを刻むタイプや、滅法守備範囲が広いという印象はない。ただし、地肩が相当強いため、難しい体勢からでも送球が乱れずにアウトにできるという強みがある。ドラフト候補のショートとしては平均的な動きだが、A級の地肩を活かした送球があることで、上のレベルでもショートを任せられる素材だと言える。プロでのショートとしての可能性や、送球の精度を含めてさらに確認してみたい最終学年だ。 (打撃内容) 打球を上げるというより、強烈な打球で野手の間を抜いていく強打者といったイメージ。その分、対応力には少し粗さが残る印象だ。それだけに、最終学年で突き抜けた成績を残せるのかが気になるところである。 【セイバーメトリクスによる補足分析】 OPS:.832 (出塁率と長打率を足した指標。打撃の総合的な貢献度を表し、.800を超えると優秀な打者とされる) ショートというポジションを考えれば非常に高い数値であり、得点圏での期待感も裏付けている。 IsoP:.174 (長打率から打率を引いた数値。純粋な長打力を示す指標。目安として.150を超えると長打力があると言える) 「野手の間を抜く」という本人のスタイル通り、単打に終わらないパンチ力を秘めていることがわかる。 BB/K:0.67 (四死球と三振の比率。選球眼や打席での粘り強さを示す。1.0に近いほど優秀) 決して悪くない数字だが、三振数がやや多いため、対応力を高めることが今後の課題か。
<構え> ☆☆☆★ 3.5 左打席で前足を少し引き、グリップの高さは平均的。腰は深めに沈めているが、前傾気味で全体のバランスはそれなりに整っている。両目でしっかりと前を見据えられており、錯覚を起こすことなく球筋を追いやすい。 <仕掛け> 平均 投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す「平均的な仕掛け」を採用。このタイミングは、確実性と長打力を兼ね備えた中距離ヒッターや、勝負強さを売りにするポイントゲッターに多く見られる始動だ。 <足の運び> ☆☆☆★ 3.5 足を上げて、真っ直ぐから少しベースを離れるアウトステップ気味に踏み込んでくる。始動から着地までの「間」はそこそこあり、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応可能。内角も外角もさばきたいタイプに見えるが、意識は若干内角寄りにありそうで、打球も引っ張っての長打が目立つ。 踏み込んだ前足はしっかり止まってブレない。そのため、逃げていく球や低めの球にもついていける。特に低めに対しては、重心を上手く残して拾うことができている。 <リストワーク> ☆☆☆☆ 4.0 「トップ」の形を作るのは自然体で、力みなくボールを呼び込めている。決してインサイドアウトのスイングではないが、上からインパクトまでのロスは少ない。またバットのヘッドが上手く残るため、低めを捉えるのが巧みだ。インパクトでの押し込みも強く、スイングの弧も大きいため、強烈な打球が飛んでいく。 <軸> ☆☆☆★ 3.5 足の上げ下げはそれなりで、目線の上下動は並程度。体の開きを我慢でき、軸足には粘り強さが感じられる。少し前に出されても捉えられるのが強みだが、突っ込みすぎないよう注意したい。 (打撃のまとめ) 特筆して対応力が高いタイプには見えないが、低めの球を捉えるのが非常に上手い。また、打てるゾーンの球を強く引っ張る力も持ち合わせている。どこまで打率を残せるかは未知数だが、ドラフトで十分に指名検討できるレベルの打力があるのは確かだ。長打力や対応力が際立って抜けているわけではないため、守備を含めてセンターラインを担う存在としての期待がかかる。 (最後に) 今年は高校・大学ともにショートの有力候補が不足している。それだけに、このポジションでアピールできれば自ずと評価は高くなる。現時点では、そんなショート候補の中でも筆頭格と言える存在だ。最終学年で突き抜けた成績を残し、さらなる高みへ到達することを期待したい。 (2025年 秋季リーグ戦) |
| 光弘 帆高(履正社3年)遊撃 178/80 右/左 | |
今年の高校生の遊撃手の中でも、ドラフトの本会議(育成枠ではなく)で指名されそうなのが、この 光弘 帆高 。高校球界を代表する、強打の遊撃手なのだ。 (守備・走塁面) この春の模様を3試合分ほどチェックしたが、一塁までの到達でしっかりしたタイムは計測できず。三塁打の時に到達タイムが、11.5秒前後で、ベースランニングでのスピード感はまずまずだった。足でガンガンアピールする感じではなかったが、チームの核弾頭として 中の上 レベルの脚力は持っているのではないのだろうか。この辺は、夏の大会で正確なラップを計測してみたい。 守備範囲が広いとか俊敏な動きをするといった感じはしないものの、球際でのキャッチングが上手く、送球も安定している。がっちりした体型でも、その見た目以上に、反応・動けるといった印象を受けた。守備・地肩にも関しても、ドラフト候補として 中の上 レベルはあるのではないのだろうか。 (打撃内容) オーバー・フェンスするような強打者ではなく、野手の間を抜けてゆくような長打で、強烈な打球が目をひく核弾頭。結構、しぶとい打撃でヒットにしたりとか、そういった器用な一面も垣間見せることがある。 <構え> ☆☆☆★ 3.5 ほぼ両足を揃えたスクエアスタンスで、前の足のカカトを浮かせて構えている。グリップを高めに添え、腰はあまり据えずに、両眼で前を見据える姿勢や全体のバランスはそれなりといった感じ。比較的打席では、リラックスして構えられているところは良いところ。 <仕掛け> 平均的 投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す、「平均的な仕掛け」を採用。この仕掛けは、ある程度の確実性と長打力を兼ね備えた中距離打者や勝負強さを売りにするポイントゲッターに多くみられます。 <足の運び> ☆☆☆★ 3.5 足を上げて回し込み、ベース側に踏み込んできます。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもそれなりに対応。インステップするように、意識は外角寄りにあることが伺えます。 踏み込んだ足元はブレず、逃げてゆく球や低めの球にも食らいつけます。また内角へのさばきも、インステップでもそれほど窮屈には感じません。 <リストワーク> ☆☆☆★ 3.5 打撃の準備である「トップ」の形は早めに作れており、速い球に立ち遅れません。バットの振り出しも、インパクトまで大きなロスは感じずに捉えることができています。インパクトの際にも、バットの先端であるヘッドも下がらず、力強く最後までしっかり振り切ってきます。それほど打球に角度をつけるとか、ボールを遠くに運ぶといったスイングではなく、強烈な打球が野手の間を抜けてゆくタイプなのではないのでしょうか。 <軸> ☆☆☆☆ 4.0 足の上げ下げはそれなりにありますが、目線の上下動は小さめ。体の開きも我慢でき、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて安定しています。そういった意味では、調子の波は少ないタイプなのでは? 内モモの筋肉は発達しており、強烈な打球を生み出す原動力になっています。 (打撃のまとめ) 見た目以上に、ボールに食らいつく柔軟性やしぶとさがあり、履正社の打者に多く観られる固さや脆さみたいなものは薄れているようには見えます。技術的にはしっかりしているので、打撃でも高校からプロに入るレベルの打力は有しているように思えます。 (最後に) よく言えば、攻守走バランスが取れた選手で、悪く言えば三拍子で突き抜けたほどのものはないようにも思えます。DeNAに入った小深田大地 ほどの打力や長打力はないけれど、二遊間を守れる守備力や動ける走力はある印象です。しっかり観られた選手ではないので評価付けできませんが、中位(3位~5位)ぐらいでの指名も、意識できる素材なのかもしれません。夏の観戦が、楽しみな一人です。 (2022年 春季大阪大会) |