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島井 寛仁(22歳・熊本ゴールデンラークス)外野 174/70 右/右 |
「全く知らなかった」
残念ながらこの選手は、恐らく興南高校時代から、一度も見たことがありません。まして動画一つ存在しない選手なので、正直どんな選手なのかも想像できません。当然今回は、それらしい内容も作れないので、情報を集めてどんな選手かご紹介するのみになります。
(経歴)
興南高校では、1年生の頃から試合に出場。新人戦では、3番・遊撃手。秋の大会では、6.7番を任されていたと、当時レポートを送って頂いた方の記事に記されています。ただこの後、人間関係のこじれから、興南を中退。そして、沖縄の西原高校に進みます。その当時から、140キロ台投げる投手としても、高い身体能力を生かした野手としても才能が注目されており、当時の迷スカウトのリストにも名前が掲載されていました。
卒業後は、沖縄のビッグ開発クラブへ進み3年間を過ごします。都市対抗予選などで活躍も、都市対抗本戦までは進めず。4年目の今年は、熊本ゴールデンラークスに移籍し、2番または9番・左翼手として出場し、スタメン出場しています。しかし予選を勝ち抜くことはできず、本戦出場は果たせなかったようです。
(守備・走塁面)
どうも情報を集める限り、守備・走力が評価されてのプロの入りのよう。50メートル5秒台の快速であり、高校時代の彼のレポートを寄稿した頂いた方の情報によると、右打席でも4秒を切るのではないかと言うほどの超快速が売り。楽天では、昨年育成枠で指名された 神保 貴宏 のように、とにかく足の速い奴を連れて来いという、星野監督のゲキのもとの第二弾ではないかと。ゴールデンラークスでも、今シーズン一度も盗塁を失敗していないというぐらいですから、プロでもトップクラス・足を売りにできる可能性は大のようです。
この快速を生かした、広い守備範囲は鉄壁と評判。投手としても、早くから145キロを投げていた投手のようなので、地肩も強いようです。こうやってみると、守備でもアピールできる高い身体能力がありそう。ただ気になるのは、ビッグ開発時代ではDHで予選に出場していたり、ラークスでも左翼での出場だったりと、何故か守備的負担の少ないポジションで出場していること。この辺に、これだけの身体能力を持ちながら、あまり守備の話題が出ない理由が隠されている気が致します。身体能力が高い割に、勘が悪く守備が下手なのか。故障などが原因であまり守ることが出来なかったのか?
(打撃は)
これだけの身体能力を持ちながら、ドラフト戦線では名前が上がったことがありません。予選の打順も2番や9番だということで、打撃の弱さもかなり深刻なのかと思います。高校時代のレポートにも、センスがあってもひ弱さが感じられるとのことで、打撃の弱さは充分改善されていないように思います。社会人でもかなり下位を任されており、打撃に課題がありそうです。
(最後に)
まず足が売りなのは、ほぼ間違いなさそう。逆に守備に関しては、身体能力の高さを未だ活かせていないのか、活かせない状態なのか。打撃に関しては、プロの世界を想定すると、弱いではないかと考えられます。
こういった選手は、通常育成枠での指名されそうなものの、5位で指名されたのには他球団の影があったのかもしれません。いずれにしても、足のスペシャリストとして、チームにどう絡んで来るのか注目したいですね。ぜひプロの世界では、生で確認できたらと思っております。打撃が一定レベルでなければ評価しない私のスカウティングでは、恐らく指名リストに名前を載せるそういったことはなかった選手だと思いますが。百聞は一見に如かず。今年のドラフト、個人的には一番よくわからない選手でした。
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島井 寛仁(沖縄・西原)投手 目測で175~177cm 65~70kg 右投右?両打 |
昨夏1年生ながら三塁手として出場していた。 新人戦三番遊撃手、秋季大会は6番か7番遊撃手で出場していたと思います。 打撃に関してはセンスはあるようだが、若干パワー不足な印象でした。 守備は機会が少なかったので印象に残りませんでした・・ が、肩は素晴らしく楽に140km/h以上投げられそうな強肩です。 足は50mで5秒台、右打席からでも4.0秒切るんじゃないかと思う位の飛び抜けた俊足でした!! 蔵さん興南の試合を見る機会がありましたら、是非島井君に注目して見て下さい。 (2007年 2月15日 南のスカウト氏) |